ダブルライン・キャピタル恒例の年初座談会で、債券王ジェフリー・ガンドラック氏があたかも日本を語るかのように米国を語っている。
市場やそれを動かすマクロ経済要因について自分に言い聞かせ、他の人たちと共有しようと努めていることは、
何が起こるか予感することはできるが、そうなるまでに予想よりずっと長い時間がかかるということだ。
ガンドラック氏が、正しい予想でも往々にして実現まで時間がかかるとの経験則を語った。
ここでの予想とは年内の景気後退入りだ。
同氏は雇用の動向やイールドカーブの長短逆転の解消を兆候として挙げている。
ガンドラック氏によれば、米国ではパンデミック下での「人道主義」が解除されつつあるという。
学費ローン返済や家賃支払いの猶予が終わり、利益を増やしている企業が人員整理を始めている点を指摘した。
「私の経験上、今こそ経済の転換点がやってきた。
他の企業もみんなやっているからレイオフしても大丈夫だ。・・・
2024年のテーマの1つはレイオフになるだろう。」
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