ガンドラック氏は、現在が「用心すべきタイミング」だとして、ポートフォリオの全面的な見直しが必要だと語る。
投資家はリスク低減とバリュエーションの観点で全面的な見直しをすべきだ。
FRBはジェローム・パウエル議長が言うように停止中で利下げを急いでおらず、利下げによる救済はない。
米国株のバリュエーションは過去や米国債と比べとても高く、バリュエーション面での助けもない。
すでに資産価格は高位にあり、インフレは容易に2%まで下がらないと予想されるため、大きなFRBプットも期待できないとの見方だ。
最後にガンドラック氏はいつものとおりポートフォリオの最適配分について尋ねられている。
12月のFOMC後には現金等価物30%、債券50%、米国株20%を推奨していた。
今回は大枠で継続しつつファインチューニングを施している。
- 現金等価物: FRBは利下げを停止中。株式・債券が安くなるまでの待機場所に。
- 債券: 50%。3-5年もので中位以上のクレジットの債券。
- 米国株: 20%で維持。CAPEレシオが30倍台の半ばと高水準であり、バリュエーションに上げ余地はない。買い増さない。企業の利益次第の相場に。
引き続き時価総額加重平均でなく単純平均のS&P 500指数を選好。
モメンタム・トレード継続には賭けない。 - 実物資産: 現金のいくらかをコモディティのファンドなどへ振り向け。
- 金: まだ上げがある。ドルコスト法で買うとよい。
なお、ダブルライン・キャピタルの年初の座談会では、他に原子力やインド株についても含めていた。