元ブリッジウォーター・アソシエイツのストラテジスト レベッカ・パターソン氏が、金への強気スタンスを継続し、脱ドル化の可能性に言及している。
私は金に対して過去1年半強気だったし、今もそうだ。
パターソン氏がCNBCで、金への強気予想を継続した。
同氏は従前から株式よりむしろ金などコモディティを推奨している。
理由は、各国中央銀行の準備資産のドル資産からの多様化だ。
パターソン氏は、この動きが脱ドル化の1つの表れだと考えている。
「最近のドル安はかなり通常とは異なる現象だった。
通常、貿易戦争などのリスクオフ時にはドル高になるものだ。」
当初9日にトランプ関税が発動されると、それまでの米国株下落は継続した。
そして、市場の大方の予想と反し、米ドルと米国債が売られたのだ。
これが関税一部停止の背中を押したとの見方が強い。
パターソン氏によれば、近時のドル安は米経済鈍化と米金利低下の予想、外国勢の対米投資回収が効いているという。
同氏は、それが短期的なものか構造的なものかまだわからないとしつつ、後者の可能性に注意すべきと語った。
パターソン氏は、じきに米中が対立を緩和させるだろうと予想するが、両国の関係は「長期的に構造的なダメージ」を受けていると話した。
「アメリカ人の靴の8割は中国製だが、他の国を探さないといけない。」