新興国市場投資の草分けマーク・モビアス氏が、中国の刺激策が他の新興国市場に及ぼす影響についてベテランらしい予想を語っている。
「(中国株は)もっと行くと思う。
一番重要なのは、新興国市場が過去6か月米市場をアウトパフォームしてきたこと。・・・
インデックスファンドの投資家は中国に投資せざるをえない。」
モビアス氏がCNBCで、資金フローの観点から新興国市場を占った。
マネーの半分ほどがインデックス運用に向かい、中国が新興国市場のインデックスで約3割のウェイトであると紹介し、中国の上昇がさらに上昇を生むと予想した。
同氏は自身の見方を「自己実現的予想」と呼んだ、
信じるかどうかわからないが、このインデックス上昇でインド株も恩恵を受ける。・・・
インデックスにはインドも中国も他の市場も含まれる。
最近は南アフリカでさえ10%近く上げている。
(南アフリカでは利下げというイベントもあった。
これを中国と関連した動きと見るかは異見もあろう。)
モビアス氏は長らくインド推しを続けている。
中国の回復がインドにマイナスにならないかとの問いに対し、同氏は一部にとどまるとの見方だ。
中国の賃金上昇・高齢化による労働人口減少で、労働集約的産業を中心に(中国企業も含め)インドへの移転が進むと予想した。
モビアス氏は長らく金も選好している。
同氏は最近の金上昇の背景について、ドルを敬遠する中央銀行の買いの他に、根っからの金好きであるインド人の所得水準の急上昇があると解説した。
(実際のところ、中央銀行の需要は一服したとの見方もある。)