ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が長期債務サイクルの終焉を予想する中で、一般投資家に対するアドバイスを尋ねられている。
「もしも私が医師だったら・・・あなたにこう言うだろう。
『現状はとても深刻で、これらはすべて大きな問題だ。
あなたがしなければならないのは(財政)赤字をGDPの7%から3%に減らすことだ。』」
ダリオ氏がCNBC Internationalで、ダリオ節を聞かせている。
その内容は新著草稿のとおりなので、ここでは、そうした状況でダリオ氏が投資家にアドバイスした内容を紹介しよう。
- 市場・経済の基礎にある金利に注目:
資産価格上昇は新技術に沸いた1998-99年に似てきた。
「価格が重要だ。・・・
そして金利が上昇し、これが問題を引き起こしうる。」 - 債務性資産:
「いくつかの理由ですばらしい資産クラスではなくなる。」
デフォルトだけがリスクではなく、貨幣の減価のリスクもある。 - 米国株市場内の格差:
「これほどセクター間でリターンや株価倍率を正当化するのに必要な利益成長の格差が大きい状況について、これまでの人生で記憶がない。・・・
(テック株が)高すぎるとは言わないが、そうかもしれない。・・・
テクノロジーやAIの最大の影響は、必ずしもその生産者ではなく、利用者に及ぶものだと考えている。」 - 金(Gold):
「悪い時期になると、金はとても効果的な分散子になる。
10%ぐらい、もう少し10-15%ほどポートフォリオに入れる検討をする価値がある。・・・
少しデジタル通貨、ビットコインも持っている。」
債務≒貨幣には問題があるということ。
「レバレッジ・ロング」(価格上昇で儲かるポジション)は困難に見舞われるかもしれない。