ジェレミー・シーゲル教授が、強気スタンスを継続しつつも、米国株市場についての不安材料に言及している。
「米市場において、ドナルド・トランプほど株式市場と結びついている大統領はいない。
彼は、自身の成功を株式市場の出来で計測している。」
シーゲル教授がCNBCで、不透明な政策への不安を打ち消した。
教授は、関税が懸念されるほど大きなものにはならないと予想し、全貌が明らかになるまで予想に勘案すべきでないと話した。
次期大統領がプロ・マーケットであるとの主張は、このところ毎回のようにシーゲル教授が繰り返している主張だ。
ただ、ほとんどのキャスターは、このレトリックに対しさしたる反応を見せない。
少々抽象的過ぎる論拠と受け止められているのかもしれない。
大統領なら誰しも、他の条件が満たされるなら、米市場の繫栄を望むのだろう。
次期大統領が、他のどの条件より株式市場を優先するかどうか、そこには疑問符が付くのではないか。
もちろんシーゲル教授は、2024年後半の経済の強さ、2025年に向けての良好なモメンタムについても言及している。
しかし、このところの教授は、ブル度が少し抑え気味だ。
この日も、米経済の過熱を心配するかと尋ねられ、テック株やマグニフィセント7等での過熱に言及している。
「モメンタム・プレーヤーによりそれら株式が押し上げられ継続している。
今日東海岸時間2時のFOMC声明後にトレンドラインが崩れると、みんな電車から飛び降り始め、大きく下げた。」
もちろん《永遠のブル》は、こうした懸念材料についても前向きな解釈を忘れない。
過去2週間は健全な上昇ではなかった。
今回(の下落)は、市場をいくらか健全な現実に引き戻したと考えている。