ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、各国の財政と貨幣について心配を募らせている。
「これは米国だけの問題ではなく、中国、欧州、日本の問題だ。
(国債の)需給の問題なんだ。」
ダリオ氏がダボスでのCNBC出演で、主要各国の財政問題について喫緊の対応を呼びかけた。
「何が解決策で何をしなければいけないかといえば、ほとんど白か黒かの状況だが、(米財政赤字を)GDPの3%とするよう検討することだ。
現状GDPの7.5%*を予想している。」
(* CBOによる最新の2025年度予想は6.2%)
「白か黒かの状況」とは《待ったなし、今やらなければ米国債の需給バランスが崩れる》との意味だろう。
もっとも、賢人の警告が早すぎることが多いのは私たちがよく目にすることだが、安全サイドを見ればそれもよしとすべきだろう。
政権が変わったことで、割高な米国株にどのようなスタンスを取るべきか尋ねられると、ダリオ氏はその質問を一蹴した。
好条件が揃っても、割引率を大きく左右する金利の方がはるかに心配だとした。
現状は分散に努め、がんばってアルファを取りに行くつもりはないとの考えだ。