元ブリッジウォーター・アソシエイツのストラテジスト レベッカ・パターソン氏が、金、欧州株、テック株などについてコメントしている。
「金は多くの人が理解しあぐねている資産だが、私はとても単純に分析している。
金とは、テールリスク発生時に最もよいパフォーマンスを上げる資産だ。
片方はインフレ昂進、特に予想以上の急騰であり、もう片方は景気後退懸念や危機の懸念だ。
現在はその両方が少しずつ見られる。」
パターソン氏がCNBCで、投資対象としての金の特徴を端的に説明した。
足下のインフレ、期待インフレが高止まりする一方、不確実性が景気の足を引っ張っていると指摘した。
金はついに3,000ドルの大台に乗り、史上最高値をうかがう展開だ。
上値余地を尋ねられると、パターソン氏はウィットに富んだ答を返している。
「ああ、あなたがトランプ関税の先行きを教えてくれるなら、私は金がいつまで上がるか教えてあげる。・・・
不確実性は上昇し続け、期待インフレも上昇し続けるのではないか。
今日の史上記録水準からでも、まだ上値余地はあるだろう。」
欧州が財政政策積極化、軍備強化に動きつつある点について、パターソン氏は「歴史的瞬間」と呼び、欧州市場における短期・長期の投資機会についてコメントしている。
- 長期: 軍需産業・インフラへの政府支援が見込まれ、投資が拡大する。
- 短期: 待った方がよい。予想PERは過去平均より高く、関税の不確実性も残っている。
ほか注目発言:
- 外国市場: ディフェンシブなら、英国・スイスで低ベータ、低ボラティリティの傾向。
- テック: 構造的に有望。安くはないが割高感も減った。汎用人工知能(AGI)が次のブームを生むだろう。