ジェレミー・シーゲル教授があきれ顔だ。
2日のトランプ大統領の「解放の日」は不確実性を大幅に増大させ、教授にとって大いなる失望だったようだ。
このスムートホーリー関税について・・・これはこの95年で最大の失政だと思う。
シーゲル教授がCNBCで、トランプ政権と共和党を批判した。
1930年の同法が世界経済に及ぼした結果をウェブサイト上で「大災害」と形容しながら止めない上院共和党を批判し、トランプ大統領は歴史から学んでいないという。
「いいニュースは、FRBが利下げをすると思われることだ。
この世界的ショックの結果、FRBは利下げせざるを得ない。
もちろんインフレは上昇するだろうが・・・これは自業自得だ。」
FRBのデュアル・マンデートは物価と雇用。
シーゲル教授の見立ては、今後しばらく物価の安定を犠牲にしても景気・雇用を支えざるをえなくなるということのようだ。
これは、顕著な利回り低下を示している債券市場と同じ見方である。
(アメリカ人の心配ばかりしてはいられないが、本当にアメリカに住む人たちは物価上昇で困窮するだろう。
関税によるインフレ(前月比・前年比)は一時的だと言うのかもしれないが、インフレが一時的でも物価は上昇したまま下がらない。)
市場への向き合い方について尋ねられると、シーゲル教授はブレない答を返している。
「長期投資家なら市場に留まるべきだし、私も市場に留まっている。
トレーダーなら、関税が留まるかぎりこの先嵐になる。」
シーゲル教授は、通常の景気後退ならば弱気相場になる点を挙げ、今回はまだ(米市場全体では)弱気相場になっていないと指摘。
長期投資家は市場に留まるべきと繰り返した。
シーゲル教授は、出演の直前に発表された中国による報復関税を「悪夢のような結果」と話し、他にも追随する国が現れる可能性があるとした。
1930年頃との比較で貿易の重要度が増していることから、今回は1930年よりはるかに悪い結果になりうるとコメントした。
教授は日頃から短期売買を奨めてこなかったが、それでもアドバイスをしている。
「マーケット・タイマーなら、現金を持っておけ。
長期投資家なら、この関税は決して永遠には続かない。
間違いなく晴れの日もやって来る。」
シーゲル教授は、関税についての世論が悪化し、トランプ大統領が変心し「勝利宣言」で関税が終わるシナリオも話している。
このため、空売りにも大きなリスクがともなうと警告している。