ジェレミー・シーゲル教授が、最近の米国株市場低迷の原因について語っている。
なかなか強気になりきれない様子がうかがえる。
「政権が関税の対象を絞り込もうとしていることが、この(市場)上昇の大きな要因だ。・・・
市場は不確実でひどく変動する潜在的な高関税を嫌い、有益でターゲットを絞った関税となるのを望んでいる。・・・
(4月2日が)救済の日になることを市場は望んでいる。」
シーゲル教授がCNBCで、従前どおり、米市場低迷の原因を政策がもたらす不確実性だと指摘した。
シーゲル教授は「大きな疑問」として、経済指標におけるハードデータ(実績)とソフトデータ(心理・予想)の乖離を指摘している。
ソフトデータの中に急激に悪化するものが見られる一方で、ハードデータにまだ大きな悪化は見られない。
教授は、政策の生み出す不確実性や政府での首切りに対する「恐怖」がハードデータに波及するのかに注目すべきだという。
仮にハードデータが堅調を保てば、市場に立ち込めた雲が晴れる展開もありうると示唆した。
シーゲル教授は最近の米国株市場低迷のもう1つの要因についても言及している。
私は80%は関税についての発言と言ったが、20%はAIに入った小さなひびだと思う。・・・
中国ほかは最高級のチップ製品なしにAIを稼働できるのかだ。・・・
問題は、チップメーカーがこれまでの利ザヤを維持できるかであり、その問題はまだ存在していると思う。