投資

ジェレミー・グランサム サイクル・レースを外野で見る楽しみ

何度も書いてきたが、私どもはマーケット・タイミングはやらない。
それでも相場の先行きを予想するのはやはり楽しい。
投資をやらない人でも、たとえば「あつ森」をやる人なら、それが理解できるはずだ。


私どもはミクロ投資家だ。
無数にある銘柄の中でよりお買い得(バリュー、価値より安い)と思われるものを買う。
そうすれば、長い目で見て市場全体を上回る、言い換えればアルファが獲れるのではないかと願っている。

もう少しいえば(自己勘定では)バランス型を心掛ける。
株式と債券・現預金の比率に目標を設けている。
こうすると自然に逆張り「Buy low, sell high.」が実現できる。
(株が下がれば株の比率が下がるので買い、逆も然り。)

さて、こういう投資をしていても、やはり株式市場の先行きには大いに興味がある。
逆張り投資家だから、有体に言えば、来るかどうかわからない暴落を待っている。
(急騰でも良いのだが、ここからの急騰は少々難しかろう。)
以前、マーク・モビアス氏が「私は、市場が下がっている時により幸福を感じる人間だ」と言っていた。
実際下げで買い進んでいる時には「今は、ハリネズミを抱きしめるようなタイミングだ」とも。
大底で買えればいいが、そううまくはいかない。
だから、ひどく痛い思いをいても、果敢にハリネズミを狩りにいかないといけない。
(ハワード・マークス氏はこれを「落ちるナイフを掴みたい」と表現する。)
嵐が去れば痛みはなくなり、大きく実るはずだ。

次の買場で何を買うか決めておけ

1年あまりFPを休止させていただいたが、その間、次の買場で何を買うか、とりあえず得意とする中小型株の選別を進めていた。
幸いそこそこ数が集まり、次の大きな下げで買うべきミクロ投資の銘柄はほぼ定まった。
マクロの方はまだ迷いも多いが、やはり分散が基本だろう。
追々こちらも銘柄まで選別しておかないといけない。

実際、近いうちに下げがくるのかどうかはわからない。
でも、私たちだけでなく、多くの人が下げを警戒または待望しているのは確かだ。
最近も2つ関連する話があった。

(次ページ: ゴールドマン・サックスによるサイクルの4局面)


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