バブル崩壊確率は70%:ジェレミー・グランサム
もう1つサイクルに関連した話をしたのが、バブルの研究家としても有名なGMO創設者ジェレミー・グランサム氏だ。
同氏は、1929年、2000年、2021年を米国株市場の3大バブルとして詳しく研究してきたという。
これら3つすべてでサイクルの頂点まで長期の景気拡大、とても強い株式市場の強気相場、とても強い企業収益、ほぼ完ぺきな経済・金融の状態が存在した。
すべてで急落があった。
グランサム氏がWEALTHTRACKのインタビューで語った。
今回は以前より特殊要因が多いほか、最近の「AIのミニバブル」があり、バブルの終わりを正確に予想するのが難しいという。
同氏は、AIが自身の専門外としつつ、今回のバブルのホライズンでAIが大きな影響を及ぼすとは考えにくいと話している。
「私は、これ(バブル)が典型的な形で萎んでいくと確信していた。
この確率は(AIの要因で85%から)約70%に減った。」
もっとも、グランサム氏は70%でも相当に高確率と考えている。
同氏は「1-2年のうちにバブル縮小、伝統的な景気後退、伝統的な企業の利益率縮小、株式市場の悲鳴」が起こると予想した。
環境投資家の先駆者でもあるグランサム氏は、最後に注目の投資分野を2つ挙げている。
- 資源企業: 資源不足で恩恵
- 気候関連企業: 官需・民需の需要大