ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏の10日のウェブキャストが公表されたので、既報記事で漏れていた点を補足する。
「ダブルラインは引き続き長期国債について趨勢的にあまり好まない。
10年債がある時期短期的に反転上昇しても驚かない。
以前としてエクスポージャーを低くしているが、この水準では長めの国債を売ってもいない。」
ガンドラック氏がウェブキャストで、米10年債に対するスタンスを語った。
30年債利回りについては上向きの目線だったが、10年債についてはさほど確信が持てない水準なのだろう。
その他、興味深い発言:
- 趨勢的変化により景気後退指標が機能しにくくなっている。
- 長短スプレッドは失業率悪化を示唆するが、移民政策等の影響もありそうなるかどうかはわからない。
米2年10年スプレッド(青、左)と米失業率(赤、右)
- (昨年の資産クラス別リターンの中でNASDAQと金が最良だったことを示し)昨年推奨した「米国株と金のバーベル戦略を採っていれば、かつてない最良の年の1つになった。」
- (永年の保有を推奨してきた)「インド株の高いバリュエーションは気にしない。インドには長期的にとてつもない人口動態・地政学的優位性がある。」
- 「総じて、コモディティは実質リターンを生まないだろう。技術の進化によりそうならないだろう。」
- (これまでFRBは市場(2年債利回り)の後追いをしてきたが)「FRBは市場に追いつき市場と同期した。市場は何もシグナルを発していない。このためFRBはペースダウンしたのだろう。」
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