ジェレミー・シーゲル教授がスコット・ワプナー氏との激しい戦いを終え、しっかり持論のファインチューニングを行っている。
名を成す人はやはり立派だ。
「それ自体を過剰な投機とは言わないが、チップ株に飛び乗る、ダウ平均が少し下げる中で株価を見ずにNVIDIA株を買う・・・
まだグロースがバリューとの比較で急騰している。・・・
『バリュー株をやめて、トレンドに乗っかろう。』
こうした状況はとても長く続きうるものだ。
でも、列車から飛び降りるのに間に合うのでなければ、通常ハッピーエンドとはならない(笑)。」
シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで語った。
シーゲル教授は、現在の米国株市場はバブルとは程遠いと話す。
最近語られ始めた2000年のインターネットバブルとの類似についても、全く異なる状況と斬って捨てる。
当時のPERはもっと高く、長期金利・実質金利も高かったと根拠を述べている。
現在を2000年と同様と見るのには無理がある。
当時資本市場に立ち会った人なら誰でもわかること。
特にドットコム銘柄を言われる銘柄では、中身のスカスカな会社が今では信じられないほど多かった。
PERが計算不能なドットコム銘柄だけでなく、立派な銘柄にも《new economy》の看板が掛けられ高値がついていた。
こうした超割高株の全体に占める比率は今の比較ではなかった。
FPでは何度か現在には1990年代後半に似た点がある(異なる点もある)と指摘してきた。
近く弱気相場入りする可能性もあるとしつつ、逆にバブル的な上昇を続ける可能性もあるというバイノミアルなシナリオだった。
1990年代後半としたのは、外形的にはまだバブルには見えないとの考えだった。
バブルはまだ先の話というわけだ。
(次ページ: CNBCでの戦いを経て伝え方をファインチューニング)