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ディフェンシブ高配当株、債券は少なく:ビル・グロス

ビル・グロス氏が、米株式・債券市場の潮目の変化を予想し、株式について慎重、債券について控え目なスタンスを奨めている。


「コロナ後の強気相場が続いていたが、今はどうだろう?」

グロス氏が9日付のInvestment Outlookで自問している。
同氏は強気相場を示す要因、示さない要因を列挙している:

  • 示す要因: 雇用、中国、AIと生産性、インフレ、戦争需要、モメンタム、中長期金利
  • 示さない要因: 株価水準、バフェットの現金ポジション、米民主党勝利なら増税、地政学的緊張、財政赤字

その上で慎重なスタンスを奨めている。

株式投資家は引き続き個々人の平均的な株式構成比を維持すべきだ。
ただし、ディフェンシブな高配当株とし、債券は低水準にすべきだ。

株にも債券にも警戒している様子がうかがえる。
もはや米国での投資は、伝統的な株+債券では最適化できない状況に変化しているようだ。

グロス氏は、仮に強気相場が続くとした場合でも、多くは望めないと書いている。

「2024年内は低いがプラスの投資リターンとなり、弱気相場ではないかもしれないが、もはやあなたが知っている強気相場とは異なるものとなるだろう。」


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