ローレンス・サマーズ元財務長官の正論と毒舌が今日も冴えわたっている。
トランプ大統領は予告通り「相互関税」を実施する見込みだ。
医者の言葉を借りるなら、これは初めての医原性の景気後退、医原性の金融危機だ。・・・
外の世界がこの苦境をもたらしたのではなく、トランプ大統領とその政権が引き起こしたのだ。
サマーズ氏がBloombergで、関税政策についてトランプ政権を批判した。
(医療関係者には少々聞き苦しい比喩だが、お許しいただきたい。)
同氏はトランプ関税によって起こりうる問題を列挙している:
- 景気後退確率: 半々を超えた(先週は半々と言っていた)
- 雇用: 2百万人が失業
- 家計: 一世帯5,000ドルを失う
- 市場: 今より「大きく下」へ
- 財政: 景気後退による悪化。債務も増大
- 企業: 財務を圧迫
- 諸外国: リスク上昇
定量的にどれだけ正確かはわからないが、高名な学者が承知の上で勇気をもって答えた点は称賛に値するだろう。
これだけ、悲惨な先行きを語った後で、サマーズ氏は「この問題についてのよいニュースは、トランプ大統領の言動で問題が解決しうることだ」と語り、大統領の翻意を促している。
同氏は、経済学の入門クラスでBを取れる学生なら、トランプ関税の帰結はすぐにわかるはずと辛辣だ。
「答とは、サプライショック、それが物価と失業率を上昇させ、経済の効率を削ぎ、大きな不確実性を与えるということだ。」