ジェレミー・シーゲル教授の週次のポッドキャスト。
今週は特段インパクトのある発言はなかった。
以前話したことがあると思うが、もっとも重要なのは、共和党が三府、大統領府・下院・上院の3つすべてを獲得できるかだ。
みんな知っているとおり、トランプ減税は2025年末に期限が切れ、これがとても重要だからだ。
どうなるかは11月5日まで誰にもわからない。
シーゲル教授がウォートンビジネスラジオで、米選挙について語った。
5月30日、ニューヨーク州地裁の陪審団は、トランプ前大統領の不倫口止め料支払いに関する34件の罪状すべてについて有罪の評決を下した。
この評決にもかかわらず、大統領選の情勢にも市場にもほとんど影響は見られなかった。
シーゲル教授は、三府の選挙の行方は予断が許さないと述べた。
シーゲル教授は、経済の勢いが弱まっていることを認めているが、市場に対して決して弱気ではない。
従前の予想どおり、インフレ率が低下すると見ているからだ。
「結論としては、私が予想するのは景気後退ではなく景気鈍化だ。
・・・鈍化が起こっている。
家賃は低下を反映していき、今後6か月でCPIはよい数字になり、FRBの利下げを可能にするだろう。」
経済は収縮までにはいたらず、金利が下がることで、ゴルディロックス的な市場環境が実現すると予想しているのだろう。
一方、長年、長期で推してきたバリュー株については、もう少し出番が遅くなるとの見方だ。
近いうちの利下げが確実になるまでは、バリュー株・小型株が勢いを得ることはないだろうと、依然考えている。