パーシング・スクエアのビル・アックマン氏が、新たなファンド上場のための申請書類をSECに提出している。
特徴的なポイントをまとめると
- ニューヨーク証取上場予定のクローズドエンドファンド「Pershing Square USA, Ltd.」。
- 資本を保全し、リスクに見合う最大の長期的資本増大を目指す。
- 重視するリスクは価格ボラティリティではなく「資本の永久的損失の可能性」。
- 比較的少数への集中投資: 12-24の大資本、投資適格、フリーキャッシュフローを生む北米の持続的成長企業。
- 長期投資を目指し、通常は短期トレードを行わない。マクロ・ヘッジは活用。
- 成功報酬なし。管理手数料は年2%で、初年度は免除。
年2%の手数料なら、通常のアクティブ株式ファンドと比べても若干有利だろう。
アックマン氏と言えば、2020年に史上最大となるSPACを上場させ40億ドルを調達した。
しかし、2022年7月には(パンデミック後の急速な株価回復などもあり)合併が実らなかったとして、投資家に調達資金を返還している。
また、2022年3月には、それまで手掛けてきたアクティビスト投資から撤退し、協調スタイルに重点を置くと公表していた。