モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、上昇の厚みが改善している米セクターを2つ紹介している。
株価指数(の上昇)に関しては、そのほとんどはファンダメンタルズの改善よりも金融環境が緩和的になったこと、バリュエーションが上昇したことによるものだった。
ウィルソン氏が自社ポッドキャストで29日、過去5か月の米市場上昇の要因を分析した。
同氏は、同期間について企業業績予想がほとんど上方修正されていない点を理由に挙げている。
特に小型株については、財政刺激策と高い短期金利が「企業と消費者をクラウディング・アウトした」と解説している。
ウィルソン氏によれば、市場が上昇を持続できるかは、上昇銘柄の厚みにかかっているという。
すでに厚みを増しているセクターとして工業株を挙げている。
サイクル終期に強い典型だとし、財政政策やデータセンター需要の恩恵を受けているという。
ウィルソン氏は、近時厚みが見られだしたセクターとしてエネルギー株を挙げた。
エネルギー株はいまだ「市場において最も割安で過小評価されている」セクターだという。