モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、上半期について控えめな予想を継続し(低クォリティから)大手・高クォリティへの乗り換えを示唆している。
「4月2日に予定されている報復関税の発表で関税率、対象となる国・製品について少し明確になるだろうが、これは解決イベントとは逆に、欲張りな政権による二国間交渉のスタートになるのだろう。
これは、たとえ心理と株価が短期的な底をつけるとしても、政策の不確実性と経済成長のリスクがあと少なくとも数か月持続することを意味する。」
ウィルソン氏が自社ポッドキャストで、従前の予想を繰り返した。
たとえ経過が予想ほど悪くなかった場合でも当面のS&P 500上値を5800-5900と見ているという。
ウィルソン氏は、年後半、企業業績の改善が進むなら、再び最高値を試す展開になるだろうと述べた。
一方、ウィルソン氏は、当面の下値めど(同氏は5,500程度と言ってきた)を割り込むには、2日の結果が悪いだけでなく、経済の実績データ、特に雇用の大きな悪化が必要と述べている。
こうした見通しの中で、ウィルソン氏は関税の影響を受けにくい投資対象の選別を奨めている。
- ファクター: 大規模で供給元・顧客に対し強い交渉力を有する、つまり大手のクォリティ銘柄に回帰。
(3月半ばの反騰は低クォリティ銘柄中心だった。) - セクター: 価格決定力が強いのが資本財。弱いのが一般消費財。