ジェレミー・シーゲル教授のポッドキャストから。
すでにCNBC、Bloombergで大半が語られているため、質問への回答に対する形で述べられた選挙のインプリケーションについて紹介する。
「市場はすでにトランプ勝利となりそうだと織り込んでいると思う。
確実ではなく、とても僅差で、状況は変わりうる。」
シーゲル教授がウォートンビジネスラジオで、11月の大統領選挙についての市場の織り込みを推測した。
日頃から共和党寄りの意見を隠さないシーゲル教授が《もしトラ》を語る。
トランプ政権の4年間、経済も市場もよかったことを忘れてはいけない。
(再度トランプ政権となっても)その間の経済パフォーマンスについてほとんどの人はさほど心配していない。
トランプは資本に優しく、特に民主党が税金に優しいのと比べて、もっと(資本に)優しい。
また、トランプ政権下で実施された連邦法人税減税が来年末に期限切れとなる件に関して注意を促した。
(シーゲル教授はこの減税を絶賛してきた。)
「大統領が誰になるかと同様議会をどちらがとるかが法人税率の先行きにとってとても重要だ。
トランプは現在の21%を20%まで引き下げるとしている。
バイデンは少なくとも25%、30%などかなり高くまで引き上げたいとしている。」
もっとも、《永遠のブル》はどちらに転んでもブルであり続ける覚悟のようだ。
「トランプはバイデンよりも株式市場に優しい。
しかし、バイデン政権下ではトランプ時代の高値より高い新高値を付けている。」
共和党は財政規律を求め、民主党は積極財政を求める傾向がある。
共和党は資本家寄り、民主党は労働者寄りの傾向がある。
ところが現実は、共和党政権下で財政は悪化し、民主党政権下で株は高値をつける傾向がある。