ジェレミー・シーゲル教授が、米大統領選の市場への影響、米市場の方向性についてコメントしている。
「何でも起こりうる。
バイデンが降りるよう説得され、トランプを負かすことのできるもっと魅力的な候補が現れるかもしれない。」
シーゲル教授がウォートンビジネスラジオで、27日の大統領選候補の討論会についてコメントした。
バイデン大統領は政策の前に再び健康上の懸念が取りざたされているようだ。
リベラル寄りのNew York Timesが、大統領に勇退を促す社説を書いたのが一例だ。
ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏などは、バイデン敗退が決まったかのような書き方をしている。
「私には、今やバイデン大統領の状態は選挙民に広く知られるところとなり、民主党は選挙に敗北するか、バイデン候補を交代させるかしかないように見える」といった具合だ。
市場は右を好み、過去の歴史が示唆するのは極端主義者の間で選択を迫られる政治だという。
シーゲル教授もまた、市場がトランプ寄りだと感じたようだ。
討論会の最中、他に目立った材料がなかったにもかかわらず、S&P 500先物が10ポイント上昇した点を指摘している。
市場予想については、シーゲル教授は従前からの強気スタンスを継続している。
「軟化を示し加速はしないとするデータなら、少々悪化でも、まだFRB利下げのティーアップが期待できるだろう。
データが7月31日のFOMCまでよければ、9月FOMCで実施されるだろう。
私の唯一の心配は、それがどのデータであれ、状況が悪化し、50-75 bpとすべきところを25 bpしか(利下げが)行われないことだが、それは先の話。
現時点では、すぐさま強気相場に脅威となることは見受けられず、まだ続く余地がある。」