ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、ひたひたと忍び寄る戦争への備えを促している。
戦争に備えよ
ダリオ氏が自身のSNSで短いコメントを載せている。
ダリオ氏が危惧する戦争とは内戦(極右と極左)、国際戦争(連合国と枢軸国)の両方だ。
もちろん日本も連合国側に挙げられている。
国際戦争については「第1次・第2次大戦に先立って起こった状況と同様」と述べられているから、これは世界戦争を想定したものだろう。
各同盟に属する、あるいは加盟しつつあるこれら列強の間の大きな力の対立は、他の国々(例えばイスラエル、サウジ、ヨルダン、ヒズボラ、トルコ、インド、パキスタン等)が列強や地域の隣国との協調を決める地域内対立と絡みあっている。
これは今後1-2年で(国内では極左・極左の間、国際的には連合国と枢軸国の間の)対立拡大につながるだろう。
この予想が当たるかどうかは読者の判断にお任せするが、人類の英知がたいしたものでないのは確からしい。
ほんの数年前まで、世界大戦の可能性を真面目に考えるのは少し危ないタイプの人だけだった。
多くのまっとうな人はテール・リスクに入れて相応の準備をしていたかさえ怪しい。
まだメイン・シナリオではないと信じたいが、今やテール・リスクでもない。
ダリオ氏は、こうした局面が歴史上何度も繰り返してきたと主張する。
歴史を学び、今後を想定し、身の守り方を学んでおけと言っているのだ。
そのために、同氏が以前公表したビデオ(43分日本語版、5分英語版)の視聴を奨めている。