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ハワード・マークス 投資における大罪とは:ハワード・マークス
2024年9月17日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏による「リスクの考え方」の第3回「他の形のリスク」: 「投資における大罪」とは。


損失の確率は唯一のリスクの形態ではない。

マークス氏がが自社YouTubeアカウントで、「損失の確率」以外のリスクの形態について語っている。
同氏によれば、他にも24-25の形態のリスクが存在するのだという。

マークス氏はFOMO(取り残される恐怖)に通じるリスクにも言及している。

チャンスを失うリスクも、もう1つの重要なリスクだ。
言い換えると・・・リスクを十分に取らないリスクもまたとても重要なリスクの形態だ。

リスクテイクこそがリターンの源泉であるとの考えに立てば、過小なリスクテイクは下方リスクになるのだ。
リスクを減らしすぎるのが下方リスクとは、何とも皮肉なことだ。

この発展形として、マークス氏は米投資家らしい見方を述べている。

「投資における主要リスクの1つは、底値で締め出される可能性だ。
高値で買って下げるのと、安値で売って反騰を逃すのと、どちらが大きな間違いか。
明らかに後者だ。」

マークス氏の論拠は、米市場のトラックレコードだ。
仮に一時期下げることがあっても、待てば必ず前回の高値を上回ってきた。
だから、リスクを取り続けるのが正解というのだ。
もちろん、これはすべての国の市場について言えることとは限らないが、過去の米市場を見る限り、米市場では真なのである。
マークス氏はこう締めくくる。

私の意見では、底値で売るのは投資における大罪だ。

《安く買って高く売る》は古くからの投資の格言だ。
それでも、その通りに行動できない人は多いのだ。

2024年9月 ハワード・マークス氏「リスクの考え方」ビデオ

リスクは定量可能か:ハワード・マークス

投資における大罪とは:ハワード・マークス

リスクは隠れ、人を騙す:ハワード・マークス>

リスクは資産の質の関数ではない:ハワード・マークス


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