投資

ハワード・マークス 知の限界、ランダムさが効いている:ハワード・マークス
2024年6月15日

リスクの選び方、コントロールのしかた

マークス氏が常日頃から最重要課題に挙げてきたリスク制御についても、いくつか要点を挙げている。


まず初めに、リスク制御とはリスク回避ではない。
リスク回避は通常リターン回避になる。
よいリターンにはリスクテイクが必要だ。

マークス氏は「利益のための知的なリスクテイク」と呼ぶ4つの必要条件を明かした。

  • 認識可能
  • 分析可能
  • 分散可能
  • 高いリターン

この4条件が満たされた場合にのみ、リスクテイクを実行すべきだという。
これほど突き詰めてリスク制御を重視してきたマークス氏だが、自社でのリスク管理部門の設置には一貫して反対してきたという。

これはみんながやるべき仕事だ。・・・
私が投資家で、金儲けを仕事にし、他のところにリスクを考える仕事の人がいれば、危険な領域に入り込んでしまう。・・・
リスク制御はみんなの責任だ。

重要であるからこそ、集中管理は望ましくないとの考えなのだ。

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