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ハワード・マークス 知の限界、ランダムさが効いている:ハワード・マークス
2024年6月15日

投資の成功に逆張りは必須

マークス氏は、投資家の資質についてもいくつかポイントを話している。
同氏によれば、投資の成功には逆張りが必須だという。


逆張り主義とは単にコンセンサスと違うことに賭けることだ。
・・・コンセンサスが強すぎ、コンセンサス通りの結果への楽観が強すぎれば、なさそうとされる結果に賭けるオッズがとても高くなるかもしれない。
これは説得力のある賭けになる。

人々の考えが過度に傾いた時、オッズが高い、つまりリスク調整後リターンが平均より高いチャンスが訪れるといいたいのだ。
だから、マーク氏の言う逆張りとは、何でもかんでもコンセンサスの逆を行けばよいというものではない。
逆張りではいつもの《二次的思考》も働かせる必要がある。

いつもコンセンサスの考えに対して逆行しようとするのはよいアイデアではない。
・・・コンセンサスの考えを知り、自分はどう考えるか。
コンセンサスのどこが間違っており、なぜ間違えたのか。
コンセンサスの誤りはどうやって表面化しうるか。

単にコンセンサスより正しい見方を持つだけでは不十分だ。
どうなれば収穫期を迎えるか、その道筋まで想定できないといけないのだ。

投資の成功に必要な気質

こうした逆張りを実行するには、それに耐えうる人間性と分析力が必要だとマークス氏は語り、次のような精神的タフさを挙げている。

  • 人と違うことを不快に思わない
  • 間違いを犯すのを恐れない
  • 自分が間違っていると見えるのを恐れない

また、マークス氏本人については、次の2点が助けになったと話した。

  • 変人(quirk): 頭脳の力を信じている
  • 相棒(共同創業者ブルース・カーシュ氏): 助け合い・補完

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