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誰が勝とうがたいして重要じゃない:デービッド・アインホーン

デービッド・アインホーン氏率いるグリーンライト・キャピタルが第2四半期の投資家向け書簡で、大統領選の市場への影響についてシニカルな予想を語っている。


「グリーンライト・キャピタルのファンド(以下「パートナーシップ」)は2024年第2四半期、手数料・費用差引後で2.8%のリターンを上げた。
同期間のS&P 500のリターンは4.3%だった。」

グリーンライトが、第2四半期も市場をアンダーパフォームしたと報告している。
エクスポージャーの平均はロング95%、ショート52%。
ロングではS&P 500をアンダーパフォームし、ショートではS&P 500の反転をアウトパフォームしたというが、会社ではショートが成功したとは必ずしも思っていない。
S&P 500自体が二極化し、これをベンチマークとして用いるのが適切でないと考えているからだ。

書簡では、米社会の注目を集めている大統領選についてもコメントされている。
両党候補を辛辣にディスり、「両党ともに負けるために最善の努力をしている」と批判している。
このため選挙結果は予想しがたく、予想を述べないとするものの、それさえたいした意味はないようだ。
なぜなら、どちらが勝っても米国の行く末には問題が待ち構えていると思われるからだ。

市場の観点から言えば、誰が勝とうがたいして重要でないと考えている。
両党の経済政策は著しく似ている。
両党ともに、経済が強いのに大幅な財政赤字を選好している。
このことが、今後数年趨勢的インフレが上昇するという私たちの従前からの予想を支持している。

米市場ではインフレの動向についての楽観が広まっている。
これまでの高インフレはパンデミックや不安定な国際情勢が引き起こした供給制約によるものだとの考えに立ち、供給面が一息つけばインフレは落ち着くとの楽観論だ。
実際、今週のジャクソンホールでパウエル議長はインフレとの闘いについて事実上の勝利宣言を行った。

こうした変化の中でも、楽観に傾かない人は決して少なくない。
グリーンライトの書簡は今月6日付だが、短期的な予想はどうあれ、同社の「趨勢的」予想を覆すような材料は出ていないだろう。

グリーンライトは、第2四半期の稼ぎ頭の1つにマクロ投資として保有する金を挙げている。


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