海外経済 投資

金価格は人々の不信感を示す:ジェフリー・ガンドラック
2024年9月15日

ダブルライン・キャピタル ジェフリー・ガンドラック氏の9月10日のポッドキャスト: 17-18日のFOMCの前にいくつか重要な予想が述べられている。


これ(失業率)は1つの変数にすぎないが、米経済がすでに景気後退入りして4か月になることを示唆している。

ガンドラック氏はいくつか失業率のチャートを示しつつ、すでに米経済が景気後退入りしている可能性を指摘した。

(米政府では景気後退の判定としてNBER(全米経済研究所)の判定を用いている。
実績データを用いるためにかなりのラグがある。)

ガンドラック氏は年初の時点で、今年前半に金利が低下を始め、75%の確率で景気後退入りすると予想していた。
金利は4月頃から低下を始めたが、年前半の景気後退入りはなかったようだ。
その後、7月末の時点では9月の景気後退入りを予想し、7月FOMCで利下げすべきだったと語っていた。

ガンドラック氏は、FF金利が米2年債利回りに追随する傾向を指摘する。
(以前はこの傾向を示しつつ、FRBの必要性に疑義を唱えたこともあった。)

実効FF金利と米2年債利回り
実効FF金利と米2年債利回り

確かに2年の市場金利がFF金利に先行している。
これは、市場が経済やFRBの政策を的確に先読みした面もあるかもしれないし、FRBが市場にせがまれるまま政策金利を動かした面もあるのかもしれない。
いずれにせよ、2年債利回りが先行しており、2年債利回りが低下し始めている。

ガンドラック氏は、2年債利回りがFF金利よりかなり低位にある点を指摘し、市場が今月のFOMCで50 bpの利下げを見込んでいることに驚きはないと話した。

(次ページ: 市場関連の注目発言)


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