海外経済 投資

金価格は人々の不信感を示す:ジェフリー・ガンドラック
2024年9月15日

以下、ガンドラック氏のその他注目発言の骨子:


インフレは1%台へ低下

原油価格下げ等により、今後6か月程度でCPI総合は急低下を予想。
原油が60ドル台半ばにとどまりCPIが低下するなら、数か月のうちにCPI総合は2%を割り込むと予想。

イールドカーブはスティープ化

景気後退入り直前に起こるイールドカーブ逆転解消が起こりつつある。
本当に解消するなら、スプレッドは大幅に急拡大するのが通例。

米2年10年スプレッド
米2年10年スプレッド

10年債利回りはすでに利下げを織り込んでおり、今後の低下幅は以前ほど大きくないだろう。

米30年債利回り
米30年債利回り

30年債利回りは底を打ち、過去のトレンドラインから(2シグマ)乖離している。
今後の金利低下で3.25-3.40%程度まで下がるかもしれないが、そこで財政赤字の影響から下げ止まるだろう。

金価格は人々の不信感を示す

銅/金比率が10年債利回りに対する予見性を失っている。
理由は、公的機関やそれを操るエリートの失政を人々が懸念し、過去からの外挿をやめたのではないか。

金利の方向性のモデルとしては現在WTI原油価格が有効。

小型株は復権か

S&P 500のRussell 2000に対するアウトパフォーマンスの度合いはドットコム・バブル直前と同水準。
市場心理、バリュエーション、チャート、AIブームなど似た点がある。
ドットコム・バブル崩壊後にはアウトパフォーマンスが大きく巻き戻した。
それがまた起こりつつあるように思える。


 前のページ 

-海外経済, 投資
-, , , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。