以下、ガンドラック氏のその他注目発言の骨子:
インフレは1%台へ低下
原油価格下げ等により、今後6か月程度でCPI総合は急低下を予想。
原油が60ドル台半ばにとどまりCPIが低下するなら、数か月のうちにCPI総合は2%を割り込むと予想。
イールドカーブはスティープ化
景気後退入り直前に起こるイールドカーブ逆転解消が起こりつつある。
本当に解消するなら、スプレッドは大幅に急拡大するのが通例。
米2年10年スプレッド
10年債利回りはすでに利下げを織り込んでおり、今後の低下幅は以前ほど大きくないだろう。
米30年債利回り
30年債利回りは底を打ち、過去のトレンドラインから(2シグマ)乖離している。
今後の金利低下で3.25-3.40%程度まで下がるかもしれないが、そこで財政赤字の影響から下げ止まるだろう。
金価格は人々の不信感を示す
銅/金比率が10年債利回りに対する予見性を失っている。
理由は、公的機関やそれを操るエリートの失政を人々が懸念し、過去からの外挿をやめたのではないか。
金利の方向性のモデルとしては現在WTI原油価格が有効。
小型株は復権か
S&P 500のRussell 2000に対するアウトパフォーマンスの度合いはドットコム・バブル直前と同水準。
市場心理、バリュエーション、チャート、AIブームなど似た点がある。
ドットコム・バブル崩壊後にはアウトパフォーマンスが大きく巻き戻した。
それがまた起こりつつあるように思える。