アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、投資家として成功するために最も重要な特質を教えている。
いつものようなファクト・数字に基づいた話ではないが、それなりに納得感のある教訓になっている。
お金を、賢いお金 vs 愚かなお金 と考えるのではなく、謙虚なお金 vs 傲慢なお金(の対比)として考えることを促したい。
ダモダラン教授があるフォーラムの最後で投資のあり方について苦言を呈した。
謙虚なお金、傲慢なお金とはどういったものなのか。
ダモダラン教授は、謙虚な投資家を次のように定義する。
「謙虚な投資家は、成功した時、成功の大部分が幸運によるものであるのを知っている。
いい時にいいところに居合わせたのだ。
一方で間違えた時には、やり方を変える必要があることを知っている。」
こうした謙虚な姿勢からはいい時も悪い時も改善が図られると言いたいのだろう。
逆に傲慢な投資家の定義はこうだ。
「傲慢な投資家は、あらゆる投資での勝ちを自身の能力の表れと考え、あらゆる失敗を誰か他の落ち度と考える。」
これだけ抽象的な二分法だから、もちろんダモダラン教授の選択は謙虚な投資家に向かう。
ここで、いつもの教授の毒舌が日本の有名人に浴びせられた。
傲慢の表れとはどんなものか?
300年計画を作るような人物だ。
孫正義氏は・・・謙虚な人物ではない。
私がソフトバンクを信頼してお金の運用を任せない単純な理由は、同社が傲慢、他の人たちより賢いとの考えにより運営されているからだ。
なんとも嫌われたものだ。
ダモダラン教授は、投資家として成功するための最大の特質を「謙虚さ」であると語っている。