ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏の1月24日付インタビューのビデオが会社から公表されている。
すべてのことはいつもみんなが考えるより極端になり、長くかかり、速く動くものだ。
今年とても大きなリプライシングが起こるだろう。
だから、現金保有を考えるなどするとよい。
たくさんチャンスがやってくると思う。
ガンドラック氏が今年の投資戦略を尋ねられ、ドライパウダーの積み増しを奨めた。
資産の20-25%程度の現金(短期債を含むものと思われる)を用意し、来る資産価格下落に備えろという趣旨だ。
金(gold)は好きだが、ビットコインには興味がない。
ビットコインについてはETF上場を強気材料と見る向きもあるが、ガンドラック氏は真逆だ。
ユニークな観点から、ETF上場後のビットコインをディスっている。
- 規制されないのが売りなのに、ETFは規制される。
- 匿名性が売りなのに、ETFでは記録が残る。
これがビットコインに対する批判になるかどうかは別として、ETFのコンセプトに矛盾があるのはそのとおりかもしれない。
ガンドラック氏は、金を評価する理由を哲学的に語っている。
「私が金を好むのは、経済システムが悪い状態にあるからだ。
この経済システムにおける問題への対策は、世界的に、もちろん米国もだが、先進国での対策は金利をゼロにしみんなにお金をばら撒くことだ。」
ガンドラック氏は、このやり方を「トリック」と呼び批判する。
次に景気後退になれば、財政赤字が深刻な問題となる。・・・
同じ2つのことが異なる呼び方で繰り返される:
1つは、前回より多くのお金が配られる。
もう1つは、財政赤字が以前より拡大することだ。
「トリック」の横行を嘆きつつ、金への選好を強めているといったところだろうか。