投資

ビットコインETFの矛盾:ジェフリー・ガンドラック
2024年2月2日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏の1月24日付インタビューのビデオが会社から公表されている。


すべてのことはいつもみんなが考えるより極端になり、長くかかり、速く動くものだ。
今年とても大きなリプライシングが起こるだろう。
だから、現金保有を考えるなどするとよい。
たくさんチャンスがやってくると思う。

ガンドラック氏が今年の投資戦略を尋ねられ、ドライパウダーの積み増しを奨めた。
資産の20-25%程度の現金(短期債を含むものと思われる)を用意し、来る資産価格下落に備えろという趣旨だ。

金(gold)は好きだが、ビットコインには興味がない。

ビットコインについてはETF上場を強気材料と見る向きもあるが、ガンドラック氏は真逆だ。
ユニークな観点から、ETF上場後のビットコインをディスっている。

  • 規制されないのが売りなのに、ETFは規制される。
  • 匿名性が売りなのに、ETFでは記録が残る。

これがビットコインに対する批判になるかどうかは別として、ETFのコンセプトに矛盾があるのはそのとおりかもしれない。

ガンドラック氏は、金を評価する理由を哲学的に語っている。

「私が金を好むのは、経済システムが悪い状態にあるからだ。
この経済システムにおける問題への対策は、世界的に、もちろん米国もだが、先進国での対策は金利をゼロにしみんなにお金をばら撒くことだ。」

ガンドラック氏は、このやり方を「トリック」と呼び批判する。

次に景気後退になれば、財政赤字が深刻な問題となる。・・・
同じ2つのことが異なる呼び方で繰り返される:
1つは、前回より多くのお金が配られる。
もう1つは、財政赤字が以前より拡大することだ。

「トリック」の横行を嘆きつつ、金への選好を強めているといったところだろうか。


-投資
-, , , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。