ウォーレン・バフェット氏の年次株主総会での発言: バフェット氏の職業観。
この質問はとても抽象的な質問だった。
「今日みなが聞くべきと(バフェット氏が)思うアドバイス」を聞かせて欲しいというものだった。
バフェット氏は持ち前の米国愛から話を始めている。
「あなたはこの国に住んでいて幸運だ。
ここでは世界の多くの国に存在しないチャンスがある。」
すばらしい自由の国にいるのだから、大いに人生を選別しなさいということのようだ。
あなたが幸運なら、チャーリーや私がやったように、若いあなたが興味のあることを見つけなさい。
見つからないなら探し続けなさい。
何がやりたいのか自らはっきりとした自覚を持てという。
そして、それを仕事にすべきとの考えだ。
私がいつも就活中の学生に言うのは『職に就く必要がなくてもやりたい仕事を探せ』ということ。
すごく早く見つかることもあるし、様々な経験を経た後に見つかることもあるが、自分がやろうとしていることを忘れてはいけない。
そうする上で、人生を共有する人を探す上で、米国ほどの国はない。
投資歴80年を超える伝説の投資家は根っから投資が好きでそれを職業にした。
他の人にも好きなことを仕事にするよう促している。
「職に就く必要がなくてもやりたい仕事を探せ」とは、例えばFIRE済みの人にも刺さるアドバイスではないか。
午前午後合わせて5時間の長丁場。
聞いているだけでも疲れてしまう長さだ。
93歳のバフェット氏はとても元気だ。
なお、チャーリー・マンガー氏が死の2週間前に応じた1時間あまりのインタビューの音声がこの日CNBCから公開されている。