投資

ハワード・マークス 知の限界、ランダムさが効いている:ハワード・マークス
2024年6月15日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、ノルウェー中銀系の公的年金運用機関Norges Bank Investment Managementからインタビューを受けている。


一問一答式のテンポよいビデオで、あたかも《マークスまとめ》といった感じ。
何度聞いても役に立つ話から、なかなか聞かれない話まで、興味深い点をいくつか紹介しよう。

マークス氏は投資哲学を問われ、あらためて自身とオークツリーの投資哲学を語っている:

  1. リスク制御:「難しいのは、本当のスキルとは、リスクを制御しつつ儲けることだ。」
  2. 一貫性:「(業界の)中ほど(のリターン)より一貫して少し上となるよう努めている。」
  3. 市場の効率性:「市場の効率性のようなものが存在すると信じており、より効率的でない市場のみをターゲットにしている。
  4. 高い専門性:「ジェネラリストで成功できる人はいないと思っている。」
  5. マクロ予想によって投資しない
  6. マーケット・タイミング:「多くは期待しない。」

長年の市場参加者、経営者としての経験によって研ぎ澄まされたされた考え方だろう。
マークス氏はそれぞれについて50年前から考えていたといい、この50年間で確信を強めてきたと話している。

(次ページ: 市場の効率性と経済学者の有用性)


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