ジェレミー・シーゲル教授が、ジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演についてコメントし、ほぼ想定通りに展開しているシナリオを再度紹介している。
「パウエル議長は私が予想したより少しハト派だった。
利下げ段階に入ったことをある意味隠さず述べた。」
シーゲル教授がウォートンビジネスラジオで、パウエル議長のジャクソンホールでの講演についてコメントした。
教授は従前、ジャクソンホールで地ならし、9月FOMCで利下げ開始とのシナリオを予想してきた。
パウエル議長の話の内容は、これまで利下げを促してきたシーゲル教授の予想を少し上回っていたようだ。
しかし、一方でシーゲル教授は、議長が中立金利や利下げの終着点について言及しなかった点に苦言を呈している。
教授は、FRBの推定する中立金利(6月FOMC時の予想では2.8%)と予想される利下げペースの間に食い違いがあると指摘してきた。
シーゲル教授は、近日の経済データが強さを維持していると指摘する一方、もしも悪化するようなら9月FOMCの利下げ幅が50 bpになると予想している。
その上で、従前からのファクター予想を繰り返した。
金利低下サイクルは大きくフィクストインカムの競争力を削ぐ。
言ってきたように、金利が低下すれば、バリュー株・小型株・配当株がアウトパフォームを始めるだろう。