新興国市場投資の草分けマーク・モビアス氏が、FRBの50 bp利下げを受けて、新興国市場や欧州市場への好影響を期待している。
テック相場が終わり、ひとたび借りていた円を返せば、みんな新たなリスクを物色することになる。
米金利は低下し魅力が減っていく。
資金は米国外に流れ、新興国市場だけでなく欧州に向かうだろう。
モビアス氏がCNBCで、FRB利下げが新興国市場に及ぼす影響について語った。
概して利下げはこれら市場に有利に働くとの見方だ。
- 対ドルでの通貨高: 台湾、タイなど。
- 株式市場への資金流入: 台湾やインドではすでに米市場をアウトパフォーム。
「たとえばインド株のお買い得感を見ると、これまでも今もインドには強気だが、PERではかなり高くなっている。
・・・しかし、成長の観点からインドにはまだたくさんのチャンスがある。」
タイ、インドネシア、韓国もよい。 - 自国での利下げ可能性。
- ドル建て債務の負担軽減: メキシコ、ブラジル、南アフリカ、トルコ。
モビアス氏の語り口は明るい。
FRB利下げと資金フローのメカニズムが見通しを明るくしたようだ。
資金の最大のプールは米国だ。
米投資家が海外に興味を持てば、新興国市場はもちろんその恩恵を受ける。