永遠のブルことジェレミー・シーゲル教授が、9月の雇用統計にコメントし、抑え気味な強気予想を語っている。
第3四半期には550千人の新規就業者があったのに、興味深いことに労働時間は実質横ばいだった。
よいニュースは、GDPの伸びのほぼすべてが生産性(上昇)によるものだったことだ。
シーゲル教授がCNBCで、良好だった9月雇用統計についてコメントした。
労働時間横這いでのGDP成長は生産性上昇を示し、そのための賃金上昇はインフレ圧力にならないと言いたいのだ。
シーゲル教授は、今後のFOMCで25 bpずつの利下げを予想し、そうなれば自身の考える中立金利3.5%が来年後半に実現すると説明した。
米国株については従前どおり強気だ。
- 米経済: ソフトランディング確率が高まっている。
- 長期金利: 利下げによる景気下支えで4%近くまで上昇。
- 企業の利益: 景気に下支えされ、長期金利上昇の悪影響を上回る。
シーゲル教授はS&P 500が年末までに6,000に達すると予想した。
(4日終値5,751.07より4.3%上昇。)
従前から長期金利上昇を予想してきた教授は、同金利について時期はわからないとしつつも4.5%に向かうと予想している。
シーゲル教授は、実績PER 21.5倍、予想PER 21倍、マグニフィセントセブンを除くと18倍といった水準が「現在の世界では割高ではない」と主張。
割安ではないがまだ上値余地は残っていると、控えめな強気スタンスだ。
市場のメルトアップは起こらないと考えているということ。
6,500がないというのではない。
2025年は、2023年や今年のように平均を大きく超えるリターンとはならない可能性の方が高いだろう。