ローレンス・サマーズ元財務長官が、米選挙結果からの教訓について総括している。
バイデン、ハリス政権の敗北の要因は、今後トランプ政権にも降りかかると予想した。
最初の教訓は、インフレの有害性について思いおこさせてくれたということ。
不安定で早く退陣した民主党大統領3人、リンドン・ジョンソン、ジミー・カーター、バイデンとハリス政権。
これらすべてのケースで、市民の不満を高めたのはインフレだ。
サマーズ氏がBloombergで、米選挙からの教訓を語った。
インフレの原因には供給ショックもあったものの、過度な拡張的政策もあったとして、民主党の敗因を分析した。
両党が今後も拡張的な政策を望むなら、双方にとって有害な効果を及ぼしうるという。
サマーズ氏は、トランプ氏の政策がバイデン政権以上にインフレ的だと指摘する:
- FRBへの圧力
- ドル安選好
- 大規模減税による財政赤字
- 関税による輸入品と国内競合品の値上げ
- 移民労働者の不足
サマーズ氏は、インフレが社会の信頼を損なうと警告する。
インフレは、制度への信頼を腐食する。
それが今日の米国の大きな問題だ。