投資

株価下落を分散投資でしのぐには:ブリッジウォーター
2024年12月8日

ブリッジウォーター・アソシエイツのカレン・カーニオルタンブール氏が、同社のオールウェザー戦略の肝とも言える部分について、わかりやすく解説している。


今や保護主義と産業政策が主流となった。

カーニオルタンブール氏が投資家向けメールで、世界の政策パラダイムの変化を指摘した。
保護主義に説明は要るまい。
ここで言う産業政策とは、民間主導で発展する資本主義社会ではなく、政府が誘導して産業の発達を誘導することを指している。
意地悪な言い方をするなら、もはや(先進国を含む)世界全体がかつての共産主義国家に似たことをやっている、というようなものだ。

政治の在り方の議論をしても悲しくなるだけだ。
市民は、現実の社会で生き方を模索するしかない。
変貌した政策レジームの中で、投資家はどうサバイバルを実現できるのだろう。

カーニオルタンブール氏は、世界の投資家が米国株に集中する現状を危ぶんでいる。
世界最大のヘッジファンドは、そのお家芸を推奨する。

投資における最大の洞察とは、この問題への答を知ることに賭ける必要がないということだ。
代わりに分散投資を行えば、株式がドローダウンした時に助けになる。

オールウェザー戦略で有名なブリッジウォーターからすれば、将来を正確に予想しようなどと不可能なことを考えるより、経済・市場がどちらに振れても大丈夫なようにポートフォリオを分散する方が得策なのだ。
問題は、どのように分散すればよいかだ。
カーニオルタンブール氏によれば、そこにオールマイティなやり方はないという。

(次ページ: 株式・フィクストインカム・コモディティで分散するには)


 次のページ 

-投資
-, , , , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。