アスワス・ダモダラン教授が、来年の米国株市場について、今年ほどは期待できないと話している。
「25%超の上昇を連続するのは難しい。
・・・このモメンタムを継続するのは難しい。」
ダモダラン教授がCNBCで、過去2年の好調な米国株相場が来年も続くのか尋ねられて答えた。
それに近い状況が1950年代、70年代にあったとしつつ、自身の記憶の範囲では見当たらないと話している。
現在の株価水準については、次のように語っている。
株価は高い(rich)が、バブルの領域ではない。・・・
すべてを売って避難するような相場ではない。
有り金すべてを市場に投じるような相場でもない。
仮に現金がある場合でも、市場に注ぎ込むのはちょっと躊躇するだろう。
ダモダラン教授は従前から《市場が高めだから売ってしまう、買わない》という保守的すぎる姿勢を戒めてきた。
過去2年間は、市場参加しないことのコストを教えてくれた。
・・・現金のままなら、過去2年間で60%のアップサイドを逃したはずだ。
2年連続で大きく上昇したことを考えれば、来年は8-10%で満足だとダモダラン教授は話す。
教授は、自身の投資の本当の目的を明かしており、それはとても共感しやすいものだった。
私は市場によって金持ちになろうとは思っていない。
自分の財産を保全し育てたいだけだ。
ダモダラン教授の投資目的からすれば、2桁%のリターンさえ目指していないのだという。
教授が目指すのは投資であって、投機ではないということだろう。
ダモダラン教授による投資家タイプ別の見通しがスクリーンに呈示されていた:
- パッシブ投資家: 数か月から1年にわたり不安定に
- アクティブ投資家: 割安株への投資を継続すること