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誤りは避けられない。それより重い罪とは・・・:ウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェット氏による2024年度バークシャー・ハザウェイ株主宛て書簡の第2弾: 投資・経営における誤りと喜び。


個々人の判断では、そこそこの打率しか望めない。
本当の罪とは、誤りを訂正するのが遅れること、チャーリー・マンガーが『指を加えて見過ごす』と呼んだことだ。・・・
問題はなくなってくれない、と彼は言うだろう。
どんなに不快でも行動が必要だ。

バフェット氏が今年の書簡の1つのテーマ「誤り」について書いている。
自身もバークシャーも誤った判断をすることがある点を認めている。

バフェット氏が、大失敗に終わった投資先の名前を社名にしているのは有名だ。
過去の誤りを片時も忘れないよう、象徴的失敗を社名に残している。
チャーリー・マンガーがいち早く失敗を指摘し、バフェット氏はその後の「行動」で大失敗を成功に変えたのだ。

1965年のバークシャーは税金を納めていなかった。
赤字だったためだ。
その会社が今では連邦政府に対して史上最高額の税金を納めている。
巨大テック企業でさえ及ばない。
昨年の連邦納税額だけで268億ドル、米法人全体の5%に相当するという。
バフェット氏によれば、20分ごとに1百万ドル(約1.5億円)を収めても年末までに収めきれない金額なのだそう。

バークシャーの2024年度業績は、バフェット氏の予想を上回ったようだ。
重視する営業利益は474億ドルに上った。
保有する米財務省証券からのインカムが改善したほか、経営改革中の保険事業も大災害がなく利益に貢献したという。

バフェット氏は、投資業において誤りを完全に回避することはできないと書いている。
その一方で、投資における喜びにも触れている。

(投資先)企業の可能性と経営者の能力・忠誠の両方で嬉しいサプライズも多くあった。
1つのうまくいった決断が、時間とともに息をのむような変化を生みうることを経験した。
(事業判断としてのGEICO、経営判断としてのアジット・ジェイン(副会長)、そして唯一無二のパートナー・個人的アドバイザー・不動の友人としてのチャーリー・マンガーがそれだ。)
誤りは消えていき、勝者は永遠に花を咲かす。


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