ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、米政府債務の需給悪化を心配し、このままでは「ショッキングな展開」になるとして具体例を列挙した。
(財政赤字・債務に対する)対処において、みんなショッキングな展開を目の当たりにすることになる。
あなたの人生ではなかったかもしれないが、歴史を通して繰り返してきたことだ。
ダリオ氏がCNBCで近年の主張を繰り返している。
同氏は最近、米財政赤字を対GDP比3%に縮小するなど、早急の対策を講じない限り、米債務が「死のスパイラル」に陥ると警告してきた。
今回興味深かったのは、具体的にどのような対処法に行きつくのか、ダリオ氏がいくつか例示している点だ:
- 一部債務のリストラ
- 他国への米債務の購入圧力
- 政治的理由を言い訳にした債権国への不払い
- 債務の貨幣化
各国が保有する米債務とは、それぞれの国が直接・間接に米国に財やサービスを売って(あるいは輸出先が別のモノを米国に輸出して)得た代金が化体したものだ。
その代金の一部が方法はどうあれホゴにされると予想されている。
外需主導の経済政策は国際収支の不均衡を持続させようとする側面がある。
その行き先は心配したとおり《代金のとりっぱぐれ》に終わるのかもしれない。