ジェレミー・シーゲル教授による米経済・市場についてのコメンタリー。
従前からほとんど変化なし。
「私は、とてもタカ派の利下げを予想している。
・・・パウエル議長は市場を驚かさないやり方を好むからだ。
・・・しかし一方で、1月の一時停止はほぼ明らかだ。」
シーゲル教授がウォートンビジネスラジオで、今月17-18日のFOMCでの利下げを予想した。
インフレが粘着的との心配はあるが、すでに8割以上の確率で利下げを織り込んでいる市場にサプライズを与えることはないだろうという。
以下、注目発言:
- インフレ: 想定どおり。下方硬直性あり。
- 中立金利: 従前どおり3.5-4.0%と推定。今月出てくるドットプロットではロンガーランのFF金利(中立金利予想と解される)が従前の2.9%から3.0-3.1%に上方修正されるだろう。
- 米国株: モメンタムは高く、資金流入が続いている。
グロース対バリューの傾向は継続し(バリューへの)ローテーションは起こっていない。
2025年にはローテーションがあるかもしれない。
AIのナラティブは壊れていないが、AIによるコスト削減はまだ顕在化していない。 - 米国債: 長い目でみて短期3.5-4.0%、長期は4.5-5.0%、状況次第で5.5%を予想。
シーゲル教授は、次期政権への期待から改善した中小企業の景況感に注目し、ローテーションの実現に期待をかけているようだ。
(AIの)ナラティブは壊れていないが、実現もしていない。
2025年の米国株市場は、Mag 7が横這いだが、最終的には規制緩和で動くと予想する。